海外不動産物件を購入する際に注意すべき失敗

 海外不動産投資は、不動産投資ならではのリスクだけでなく、海外投資ゆえのリスクが加わります。不動産投資、海外投資ともに一般の方には不慣れなもののため、海外不動産投資のリスク・失敗に対して過度に慎重な姿勢を取ってしまう方もいらっしゃいます。
そこで以下では、海外不動産投資における失敗を事前に避けていただくために、海外不動産物件を購入する際に注意すべき失敗パターンをご紹介します。

プレビルド物件が完成しない

 カンボジアやベトナムなどの新興国での不動産物件の多くは、物件が完成する前に購入契約を結ぶ「プレビルド」と呼ばれる物件です。プレビルド物件では、工事の進捗状況に応じて支払いが発生します。

 プレビルド物件は、完成後の物件より価格が割安になりますが、物件が完成せず、既に支払った頭金や中間金が返金されないリスクがあります。

悪い立地の物件を購入する

 不動産投資の場合、物件が存在する立地が投資成績を大きく左右します。これは、海外不動産投資であっても同じことが言え、良い立地であれば良い投資成績が期待される一方で、悪い立地であれば投資成績が悪くなります。

 海外不動産投資は、その名のとおり「海外」の不動産物件に投資をするため、立地については、自分自身が現地に住んだ経験がない限り、立地の良し悪しを的確に判断できない恐れが生じます。

 良い立地であるか否かを判断する際には、不動産会社のコメントを鵜呑みにせず、自分自身で判断できるよう、いくつかの客観的な基準を事前に用意しておくとよいでしょう。たとえば、周辺の施設(ショッピングモール、学校、病院)の有無や、オフィス街までの距離、公共交通機関の整備状況、過去の洪水被害の有無などは、不動産会社の力を借りなくても自分で確認することができます。

学区を意識せずに購入(アメリカの物件)

 アメリカの不動産物件に投資をする際には「学区」が重要なポイントとなります。アメリカでは、公立でも学校によってランクが異なります。子供がいる家庭が、ランクの高い学区を求めて転居することは一般的で、ランクが高い学区のエリアは不動産価格も高い傾向にあります。一方、ランクの低い学区のエリアでは、不動産価格が上がることが期待できません。

 アメリカの不動産関連サイトでは、学区のランクを簡単に調べることができます。アメリカの物件を購入する際には、物件が存在するエリアの学区ランクを確認すべきです。

不動産投資詐欺にあう

 日系のカンボジア不動産エージェントグループが、カンボジア不動産投資を名目に、200名以上から合計20億円以上をだまし取った事件がありました。この事件では、大手証券会社の社員を装った詐欺師が、高齢者を狙い、カンボジアの不動産物件を購入すれば、後日に物件を高値で買い取ると説明したそうです。

 残念ながら、投資話が詐欺事件につながることは多々あります。不動産会社や不動産コンサルタントの身なりや話しぶりだけなく、第三者や行政などの情報も加味し、もちかけられた投資話や、話の中で出てきた不動産物件の是非を判断すべきです。