海外コンドミニアム投資とは

 海外不動産投資の一つに、観光客や現地駐在員への賃貸を目的とした海外のコンドミニアムの購入(海外コンドミニアム投資)があります。以下では、海外コンドミニアム投資について説明します。

海外のコンドミニアムとは

 英語でコンドミニアムは、分譲の集合住宅(マンション)を意味します。ただ、日本では、リゾート地にある集合住宅型の別荘をコンドミニアムと呼ぶのが一般的です。

 コンドミニアムは、所有権と利用権が分かれていることが多く、所有者が利用しないときは所有者以外の方が利用できるシステムとなっています。いわゆる民泊のようなイメージです。

 コンドミニアムの所有権は、各部屋ごとに割り当てられることもありますが、建物全体が株主によって所有され、各株主は所有する株式に応じて居住権を得るものもあります。この場合、株主全体で共同して建物を保有・管理するため、賃貸や売却に関する規則が比較的、厳しい傾向にあります。

海外コンドミニアム投資とは

 海外コンドミニアム投資は、コンドミニアムの所有権を得るために資金を投じ、所有権のあるコンドミニアムを賃貸して家賃収入(インカムゲイン)を得ます。また、所有権の購入額よりも高く所有権を売却することで利益(キャピタルゲイン)を得ることもあります。

コンドミニアムを購入できる国

 海外では、外国人による不動産の取得について制限を設けている国・地域が多くあります。

 外国人も土地・建物を購入できる国・地域として以下があります。

アメリカ、イギリス、フランスなど欧州諸国、マレーシア、ネパール、韓国など

 外国人は土地を購入できませんが、コンドミニアムの所有(購入)は認められている国・地域として以下があります。

タイ、カンボジア、フィリピン、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、ロシアなど

キャピタルゲイン狙いの海外コンドミニアム投資

 キャピタルゲインを目的に海外のコンドミニアムを購入する場合、不動産価格の上昇が期待される国である新興国のコンドミニアムが候補となります。欧米のコンドミニアムも価格が上昇する可能性はありますが、欧米各国は新興国に比べると経済成長率が低いため、不動産価格の上昇ペースも新興国に比べ緩やかである可能性が高いと思われます。

 ただ、新興国であっても、すべてのコンドミニアムが上昇するわけではありません。過去に不動産価格が大きく上昇したエリアにあるコンドミニアムですと、その後の価格上昇ペースが期待した水準に達さない恐れもあります。

海外コンドミニアムの価格を調べる方法

 コンドミニアムに限らず、海外不動産の価格を調べるには、現地不動産会社が運営するウェブサイトで物件情報を見るのが一般的です。

 Global Property Guideというウェブサイトは、各国の海外コンドミニアムを網羅的に紹介するほか、各国の不動産市況についてのデータを豊富に掲載しています。

Global Property Guide:https://www.globalpropertyguide.com/

海外コンドミニアムを購入する手順

(1)海外コンドミニアム投資の情報を収集する

 海外コンドミニアム投資に関する情報を効率よく収集する一つの方法は、不動産会社が開催する海外不動産投資セミナーに参加することです。セミナーでは、コンドミニアムをはじめとする海外不動産投資の基本的な仕組みから物件価格などが網羅的に説明されます。

(2)出口戦略を決める

 不動産投資には「入口」と「出口」があります。投資物件を購入することが「入口」であり、売却することが「出口」です。自宅のために住宅を買う場合には、一生持ち続けることがありえますが、投資物件の場合は必ず出口があります。物件を売却しないと、利益が確定しないからです。

 海外コンドミニアム投資での出口(売却)では、タイミングをイメージします。仮にコンドミニアムを保有することで節税を狙うのであれば、出口のタイミングは早くても数年後となります。

 一方、東南アジアのように短期で物件価格が上昇しそうな場合、購入後すぐに売却し、売却益(キャピタルゲイン)を得ることも考えられます。

 また、プレビルド物件を購入した場合は、物件の完成・引き渡しまで、売買契約から数年は経過することになります。物件が引き渡されるまで、購入資金は引き出せませんので、ほかの金融商品と比べて高いリターンが見込めるかを確認することも大事です。

(3)コンドミニアムを探す

 海外コンドミニアムの物件を探すには、不動産会社のウェブサイトを確認するのが手軽です。現地の物件を扱う現地の不動産会社が運営するサイトを利用することもできますが、はじめのうちは、日本語が使える現地事情に詳しい国内の不動産会社やコンサルタントを通して選んでもいいかもしれません。

 海外コンドミニアム物件を探す際には、価格だけでなく、交通や買い物の利便性、周辺の開発予定などの情報もあわせて検討するのが好ましいです。

(4)賃借人(テナント)を探す

 物件を購入した後は、賃借人(テナント)を探します。ただ、自力でテナントを探すのは現実的でなく、物件を探す時に利用した不動産会社に依頼するのが一般的です。また物件の管理も不動産会社に依頼するといいでしょう。

 このように、海外コンドミニアム投資ではパートナーとなる不動産会社選びが重要になります。物件購入の相談ができるだけではなく、その後の賃貸管理までしっかり任せられる会社を選ぶようにしましょう。