国内金融機関による海外不動産を対象としたローン

 不動産投資を効率よくするには、金融機関からの融資(ローン)を活用することが一般的です。ローンが組めれば、物件を獲得するための自己資金(元手)を少なくすることができるからです。

 以前はローンによる金利負担で投資が失敗することが珍しくありませんでした。しかし近年では、国内外の低金利政策によりローンによる金利負担が軽くなっています。このため、不動産投資に置いて、ローンを活用するメリットが相対的に大きくなっています。

 ただ海外不動産を取得するためのローンは、国内不動産のためのローンに比べ、審査や条件が厳しくなっています。

3つの国内金融機関

 海外不動産を取得するためのローンは、国内の金融機関を使う場合と、国外の金融機関を使う場合に分けられます。海外不動産を対象としたローンを提供する国内の金融機関として知られるのは以下3つの銀行です。、

・オリックス銀行
・東京スター銀行
・SBJ銀行

オリックス銀行

 オリックス銀行は、国内にある不動産を担保にしたローンを海外不動産物件の取得資金にすることができます。

 以下はオリックス銀行によるローンの概要です。

借入金額:1,000万円以上2億円以下
返済期間:1年以上35年以下
借入金利:3.3%〜3.675%
金利種類:固定もしくは変動(選択可)
事務手数料:借入金額の1.10%
※2020年4月時点

オリックス銀行のメリット・デメリット

 オリックス銀行の不動産担保ローンには、以下のようなメリットがあります。

・投資先の国に制限がない。
・団体信用生命保険がついている。
(保険商品によってはオリックス銀行を保険料負担)
・契約更新なしで長期返済期間を設定できる。

 一方、デメリットとして以下の点があります。

・首都圏など特定エリア立地の国内不動産のみが担保となる。
・申込条件となる前年度年収が比較的、高い。
・物件の建設前に新築を購入する「プレビルド」でローンを受けることができない。

東京スター銀行

 東京スター銀行は、ハワイの不動産物件のみを対象にローンを提供しています。概要は以下の通りです。

借入金額:1,000万円以上2億円以下
返済期間:1年以上5年以内(期間延長も可能)
借入金利:2.8%
金利種類:固定
事務手数料:借入金額の1.10%(0.55%は保証料)
※2020年4月時点

東京スター銀行のメリット・デメリット

 東京スター銀行のハワイ不動産担保ローンには以下のメリットがあります。

・国内不動産担保が不要。
・固定金利で返済計画を立てやすい。

 一方、デメリットとして以下の点があります。

・購入可能な不動産がハワイの一部エリアに限定される。
・期間延長は可能であるものの、返済期間が短い

SBJ銀行

 SBJ銀行もハワイのホノルルに位置する不動産物件を対象にローンを提供しています。ローンの概要は以下の通りです。

借入金額:1,000万円以上2億円以下
返済期間:1年以上35年以内
借入金利:2.8%
金利種類:変動(保証料含む)
事務手数料:借入金額の2.20%
※2020年4月時点

SBJ銀行のメリット・デメリット

 SBJ銀行のハワイ不動産購入ローンには以下メリットがあります。

・国内不動産担保が不要
・返済期間が長く、長期的な家賃収益狙いの投資に利用できる

 一方、デメリットとしては以下の点があります。

・購入可能な不動産がハワイの一部エリアに限定されている
・事務手数料が比較的高い

 SBJ銀行も、東京スター銀行と同じく、購入不動産がハワイの特定のエリア(オアフ島の南岸)に位置する物件に限定されます。ただ、東京スター銀行に比べ、返済期間が長く、毎月の返済負担を抑制することができます。一方で、SBJ銀行の事務手数料は、オリックス銀行、東京スター銀行に比べ高いです。